数十年も前。古いものでは、百年以上も前。自分がこの世に存在すらしなかった時代に、確かに世界を行き交った切手。そして、時間と空間を移動した「証」である消印。
これが貼られた手紙には、どのような人間模様と物語があったのでしょう、、、。
様々な物語を想像しながら、ルアーの素材としてコラージュさせてもらう幸せ。小さな紙片に凝縮された時間と空間、そして「物語」をルアーに貼らせてもらう贅沢。
そこにはなんというか、人間の営みや生活や文化の生々しさ。今迄のルアー表現にはなかった全く新しい「リアルさ」の概念と迫力があると思うのです。それは、オールドルアーにもひけをとらない、もうひとつの「時間」というものの迫力と強さが宿っていると思うのです。